天井が藤棚になっているので、直射日光からは逃げられて少し涼しい。
コータくんはその東屋の一番奥になる柱の前にあたしを立たせて、にやり、とやらしく笑った。
でもここ!
校舎からは死角だけど、裏門からは真正面なんですけど!
「だめだよこんなとこっ」
「声なんか出すと、門から誰かが覗き込むかもよ」
くく、と喉の奥で笑って、いつの間にか黒ぶちメガネを取ったコータくんは、真っ赤な瞳をあたしに見せつけた。
ひ〜〜んっ! フェロモン大炸裂〜〜!
「あのスズメは苦痛の代わりに快楽の中で死んでいったんだ。
 由那。その快楽をお前も味わって俺の糧になれ」
優しい声で囁かれて、それだけでゾクゾクしちゃうのに、大田先生は白衣のまま、あたしの体中を撫で回す。
その指先があたしの体中を舐めるように這いずるのに、あたしはいちいちビクビクと反応してしまう。
「や…」
感じてるあたしが恥ずかしくて思わずうつむくと、コータくんはあたしのあごを持ち上げて、真っ赤な瞳であたしを覗き込んだ。
「素直になれよ。こんなに乳首をおっ勃てて」
ブラのカップをずり上げられて、ピンク色に染まってしまった先端をいじられる。
あたしは声を出さないように必死になりながら、コータくんの赤い瞳に魅入ってしまう。
「だ…め……」
はぁ、はぁ、と、自分の呼吸が激しいのが、また恥ずかしくて。
どうしようもないほど濡れてしまっているショーツが気持ち悪い。
そこを触って欲しくて、無意識のうちにくねらせてしまう。
でも、意地悪コータはそんなことお見通しみたいで。
「どこ…触って欲しい?」
耳元に聞かれて、いやいやと首を振る。
そんなこと、言えないもん!
「ここかな…」
「あ…」
耳たぶから首筋を、ゆっくりとなぞられる。
欲しい刺激からものすごく外れているのに、赤い瞳に見つめられて、ビクビクと体が反応しちゃうよ。
そうされながら、乳首をくりくりされて、そっちでもビクビク。
あたし、体中が性感帯になっちゃったみたい。
でも、一番触って欲しいのは……
「コータくん……」
「なに? もう我慢できない?」
ショーツの中にコータくんの長い指が入って来て、期待にびくん、と体が跳ねてしまう。
そんなあたしを面白そうに見下ろしつつ、意地悪コータはあたしのお腹をすりすりしてる。
あーんっ! そこじゃないのに〜〜!
「どこ触って欲しいんだ?」
耳元に囁かれても、恥ずかしくてイヤイヤと首を振る。
「ここかな」
突然。
コータの指があたしのびしょびしょの場所を撫でた。
「ひぁっ」
「しー。声がでかいよ」
くすくす笑いながら、あたしの蕾をくりくりと擦る。
あたしは漏れてしまいそうになる声を我慢しながら、コータくんの白衣の袖を握り締めて、容赦無い責めにも耐えていた。
でもどうしても体が震えちゃうのは抑えられなくて。
コータくんはだんだんやらしー雰囲気を盛り上げてきて、少し呼吸を上ずらせながら、あたしの中に指を入れてかき回し始めた。
じっと見つめる真っ赤な瞳。
それがうっすらと細められる。感じてるあたしを観賞するみたいに。
親指で蕾をこねられながら、中指で感じちゃう場所を擦られる。
そうしながら胸の先端もくりくりされて、あたしはもう、我慢の限界。
「コータ…」
「どうした?」
「欲しいよぉ……」
極限まで我慢させられて、あたしはコータが欲しくて泣きそうになっていた。
赤い瞳で意地悪なはずのコータくんは、この日は何故か優しげに微笑んで、あたしの片足を持ち上げた。
「コータくん…」
「由那の思念。さっきから気持ちいい」
コータくんは手早くズボンの前を開けると、中から熱い場所を取り出して、一気にあたしの中に入って来た。

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