「そ、そんな事言って脅かしたってだめなんだからね」
「そうさせたのは由梨絵さんでしょ?
 僕は最初、お願いしてたんだから」
ゆらり、と立ち上がると、あたしの方に歩み寄る。
「ご飯はあとにしよ。
 ゆっくり話し合わなくちゃ」
「や、やーよ。お腹減ってるんだから」
「由梨絵。おいで」
命令されて、びくん、と体を硬くする。
「おいで。由梨絵さん」
手を取られて、ぐい、と引っ張られる。
その力に驚いて、思わず腰を浮かしてしまう。
そのまま、和真に抱き上げられた。
「やっやめてよ」
「誘ってるのかと思ってた。由梨絵さん、頑なに僕のお願いを突っぱねるんだもん」
「誘ってなんてっ」
「無いって言える?
 由梨絵さんの存在自体が、二十四時間僕を誘ってるんだよ」
言い切ると、和真はあたしをカウチに座らせて、覆いかぶさるようにキスしてきた。
「っんっ、ぁ、ぁあっん…や」
キスされながら、スカートの中に手を突っ込まれる。
足をバタバタさせようとしても、和真は器用にそれをかいくぐるので、かえって指先を敏感な場所に迎えてしまう。
「あぁぁんっいやぁ」
「こんなぐちゃぐちゃにして、イヤだなんて良く言えるね」
耳元に囁く声にぞくん、と痺れる。
「やめて…」
「文化祭に来るって言うならね」
和真の指先が、あたしの一番敏感な場所に伸ばされる。
あたしはそこを刺激されると、途端にがくがく震えて、信じられないぐらい溢れかえってしまう。
俗に言う、潮吹きって奴。和真の観察眼に開発されてしまったのだ。この年になって。
気持ちいいって言うよりも、そこに達するまでがものすごくもどかしくて、気が狂いそうになる。
そして、感じてる自分に恥ずかしさがこみ上げてきて、和真になんどもやめて、と懇願してしまう。
当然聞いてなんてもらえないけど。
懇願せずに居られないのだ。
やめるかイカせてくれないと、どうにかなってしまいそうになる。
「いやぁっ」
「ほら…行くって言ったら?
 そうしたら気持ちよくしてあげるから」
「行かないっ絶対行かない」
「そんなに?」
和真の指が、あたしのいい角度に曲げられた。
「っあぁぁっ!」
「もう限界でしょ? 出ちゃうよ? ここに」
「やめて…もうダメ、和真くん、出ちゃう」
「知ってるよ。強情張らないで、学校に来るって言えばいいんだよ。
 そしたら、きれいに舐めてあげる」
和真にあそこを舐められるシーンが頭の中にぼわん、と浮かんだ。
普段だったらそんな風に思わないのに。
こんなことしてるときに浮かぶイメージは、妙に生々しくて、かなり恥ずかしいと思ってしまう。
和真に舐められて、恍惚としたあたし。
「あぁっあぁっや…やぁ、だめぇっ」
「由梨絵、行く?」
「イキそう…、イク、イッちゃうよぉ」
「良く出来ました」

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